2018年

11月

16日

「こどもの定義」というお話し

 

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ひろがりの企画や、ずっと先の夢まで 語りたいと思っています。

 

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上小にいた先生の言葉なのですが

「300年前に生まれてきた子供と、今日生まれてくる子供もを比べても

まったく変わらない人の子どもが生まれてきます」とおっしゃっていました。

 

OA危機がどんなに発達しても、未来社会に適した子供が生まれるわけではないのです。

 

 

さて、「子ども」とは、人の社会の中でどのように定義されているのでしょう?

 

少年犯罪を研究している塩見先生は---

「責任を充分に果たせないことを容認される人格」と定義しました

 

つまり「責任を充分に果たせる人格」=大人 を基準にして、

その大人に達していないけれども人格を持った存在として子供を定義しています。

 

 

まぁ、わたし的な解釈では、大人だって充分に責任が果たせるわけでもなく、

背の高さの変化のように、徐々に責任を果たせるようになりながら社会に貢献し、

また、歳をとって責任が果たせなくなるという曲線を描くのだと思っています。

 

 

だとするならば、(私的な感覚ですが)理想の責任を100%としたとき、

 幼児     5%

 小学生低学年 15%

 小学生高学年 30%

 中学生    50%

 高校生    70%

 

こんなもんでどうか勘弁してやってください・・・となります。

 

 

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最後まで見ていただいてありがとうございます。

 

2018年

11月

09日

「手で見るいのち」というお話し

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筑波大付属視覚特別支援学校

武井洋子先生の生物の授業「手で見るいのち」

https://mainichi.jp/articles/20180530/mog/00m/040/028000c

 

 

---(このサイトより抜粋)---

 教育実習で配属されたのは、進学実績で有名な筑波大の付属校。

別の教育実習生が授業でイネの観察をしようとして、

わらを生徒たちに配った。

だが黒板に観察のポイントやイラストを書き始めると、

生徒たちはわらの観察をやめて、いっせいに黒板の内容をノートに写し始めた。

 

「たしかに受験のためには効率的な勉強方法なのだろう。

そういえば、自分もこうやって受験勉強してきたな」と思った。

だけど、何か納得できない自分がいた。

 

  そんなとき、ふと盲学校のことを思い出した。

3週間の実習期間のうちの1日、鳥山先生を訪ねた。

 

ちょうど全盲の中学生たちが学校の庭で落ち葉を観察していた。

 

鳥山先生は「自分で感じなさい」と話す。

 

生徒たちは「湿っぽい」「かび臭い」など、自分の感覚をいっぱいに使って

一生懸命に観察しようとする。

 

鳥山先生たちは、生徒たちの発する言葉を元にして授業を進めていく。

 

  武井先生はふと、授業に引き込まれている自分に気付いた。

 

「理科らしい授業をしているのは盲学校の方だ。私もこんな授業をしてみたい」。

 

武井先生はその後、大学院に進み、神奈川県立高校の先生を務めた後、

90年に筑波大付属盲学校に赴任した。

 

 

  「はーい、それじゃあみんな今日も骨を触っていきます」。

 

今日も生物室には、武井先生の大きな声が響く。【柳楽未来】

 

----(抜粋終わり)----

 

教室にもいろいろな骨格標本があるようですが、

写真は、上野動物園に行って、キリンの骨格標本を触らせて

もらっているところ。

 

「骨格標本を(遠くで)見た」という人は多いと思いますが、

このように近くで深く見たという方はどれほどいらっしゃるでしょう?

 

この授業が「動物とは」という問いに深い答えを与えるとこになると思いました。

 

そして、内容はそれぞれ違っていても、どのこどもたちにも、

このような深い授業を受ける機会があると良いと思いました。

 

 

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2018年

10月

25日

「発達障害の自分--読み聞かせのスタイル」というお話し

 

 

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あるブログのお話しから引用しました------

https://h-navi.jp/column/article/569

 

----(ブログ引用)------

 

昔から音読が苦手なのは「人前で苦手な漢字を読むから」だと思っていました。

 

それも原因の一つではあると思います。

 

ただ、それだけじゃないことに気が付きました。

 

息子に絵本を読んでいるとき、ひらがなと少しのカタカナだけの簡単な文章が上手に読めなかったのです…。

何とかならないのだろうか…。

 

 

頑張って声に出して読んでいても、読むことに必死で内容はさっぱり頭に入ってきません。

この時はまだ(私に)発達障害の診断が無かったので「どうして他の人は出来るのか」といつも不思議でした。

 

私は音読が苦手なんだ、と明確に気づいてからも一生懸命読み聞かせをしていましたが、聞きづらいのか、息子はいつもすぐに飽きてしまうのです。

 

そこで絵本の単語を拾って、オリジナルのストーリーで話してみると

 

「きゃははは~」

 

と息子が大声を出して笑ってくれたのです!!

 

 

これだ!!絵本は教科書じゃないから、文字通り読まなくてもいいんだ!!そう気づいてから、息子と絵本を読む時間が楽しくなってきました♪

 

とはいえ、同じ絵本を何回も何回も読むのは、少し疲れますが…。世の中のお父さん、お母さん、今夜の読み聞かせも頑張りましょう。(笑)

 

------ブログ引用終わり--------

 

「みんなちがって みんないい」という激励が聞こえてきそうなお話しでした。

 

 

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2018年

7月

06日

「おやじの会みんなで原点を確認しよう」

保護者の男性が集まっていると、傍から見るととても便利な存在です。

 

でも、テント張りのために集まったわけではありません。

 

 

おやじの会が発足して、もう、何年になるでしょう?

 

その発足の時、校長の呼びかけで、初めて顔を合わせた30名に及ぶ皆様の

口から出た言葉は校長の期待をはるかに超えるものでした。

それは、異口同音に「父親は子どもの教育に参加すべきだ」という

熱い思いだったように記憶しています。

 

 

このおやじの会の特徴は、”従来の組織ではない人のつながり”です。

 

それは、他に参考とするつながり方が無く、言わば、おやじの会の歩いた跡が

他の参考となるものでした。

 

 

 

ご存じでしょうか?

 

ヒトに最も近いチンパンジーに、「父親」がいないということを。

 

「父親」という社会的存在が生まれた時が、「ヒト」が生まれた時です。

 

その後、ヒトは、自然の要求に従って「組織」を作って行きました。

 

その組織は、争いに適していました。

 

争いのために最も効率的な組織が軍隊です。

 

軍隊の組織を手本に政治の組織ができました。

 

政治の組織を手本に、PTAや自治会の組織ができています。

 

 

でも今、おやじたちは、平等で、自由で、博愛を基調とした

”従来の組織ではない人のつながり”を作ろうとしています。

 

その「つながり」は、いじめや、自殺が報告される現在の社会の中でも、

子どもたちを健やかに育てるゆりかごになります。

 

 

父親は子どもの教育に参加すべきです。

これからどんな「おやじの会」がつくられるのかは、

どんな社会になって行くだろうかを予感させるものです。

「新しいヒト」の登場をみんなが期待しています。

 

 

 

参考文献:サピエンス全史  (ユヴァル・ノア・ハラリ著)

 

 

 

2018年

6月

19日

「私たちもいっしょに考えよう 地震のこと」というお話し

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大阪で大地震が起きました。

 

午前757分とも、8時数分後とも伝えられています。

とても他人ごととは思えません。

 

日本の第2の都市です。

この文章を書き終わらないうちにどんどんと新たな情報が入ってきます。

 

果たして、この多くの情報を、現地の皆様はどのようにつかみ、

どのように行動しているのでしよう。

 

そして、これが東京なら、皆様と皆様のご家族はどのように行動するのでしょう。

少しづつ違うそれぞれの家族で、すこしづつ行動が違ってきます。

 

 

 

全ての場合を想定するのは不可能なので、ひとまず、「大阪」を「東京」に置き換えて、

同じ時刻、同じ状況を想定して、子どもを含めて話す機会を持ってはいかがでしょうか?

 

・震度6の大地震が起き、数十分おきに大きな揺れを感じる

 

・子どもたちは登校中。電車が止まる。電気が止まる。高速道路は閉鎖する。

 

・この時期にしては少し肌寒く、大雨の予報が出ている。

 

 

つらい情報ばかりではありません。

 

・電車は止まったままだが、新幹線は1時ごろに運転再開。

 

・ニュースでは、みんなスマホを見ていて、ある程度情報を入手できている様子です。

 

 

ご家族で話をする際に「東京防災」の小冊子が役に立つのではないかと思います。

 

「いざと言うときのための家族の話し」はどんな品物よりも父の日のプレゼントになります。

 

 

 

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2018年

6月

19日

「ライバルは自分のためにいる」というお話し

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最近の大学アメフトのニュースは、スポーツの有り方について考える良い機会となっています。

 

関東学生アメリカンフットボール連盟の調査報告の中に

 

「全力プレーの中でこそ、ライバル校同士、相互の尊敬と友情が生まれるのであります」

 

という言葉がありました。スポーツだけでなく、勝負というものの本質が述べられています。

 

「ライバル」とは、自分にとって無くてはならない真の友人なのです。

 

 

決して、いなくなった方が良い人生の敵 ではないのです。

 

 

ところが、勝敗によって選手の収入が左右されるプロスポーツや、

企業の宣伝を目的にしたバックアップを許可したオリンピック競技では、

ライバルが「いなくなった方が良い敵」となってもおかしくありません。

 

わたしたちも、いつしかそのことが「おかしくないこと」と思ってしまう場面が多々あります。

 

マスコミの影響で、私たちも、子どもたちも「リベンジ」という言葉を

意味も知らずに使っていることがあります。

 

「リベンジ」とは「復讐」のことです。

 

 

 

「真の友人」がルールにのっとって、正々堂々と勝負をして勝利をしたからといって、

「復讐」をする人がいますか?

 

自らをさらに鍛え、真の友人になり続ける以外の道はないのではないでしょうか。

 

 

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2018年

5月

28日

「文科系ブラック部活」

放課後カフェをやってみて、私たちの思いを深めたのは

先生たちの忙しさ、大変さだった。

 

ちょっと振り返る時間を作ってあげたいとつくづく思う。

「振り返る時間」と言っても、ただコーヒーを出すだけなのですが。

 

 

さて「ブラック部活という言葉が」ひろがりはじめている。

 

スポーツ庁は3月「週2日以上の休養日設定など運動部活動の総合的な指針」を示したとか。

 

「週2日の休養日」って土曜日と日曜日のこと?(フツーになりなさいという意味?)

 

 

 

文科系クラブも同じです。ネット上のある新聞では---。

 「悲痛な声は運動部に限らない。全国の高専が目標に掲げるロボットコンテスト。

  (中略)しかしロボット作りの中心メンバーは限られ、その他は雑用のみ。

  午後6時半までとされる平日の活動時間も、大会前は午後10時に及んだ。」

 

無償の高度プロフェッショナル中高生は過労死もいとわないのか?

もちろんそれが何よりも楽しくてたまらない子もいるかもしれないが、

そういう子どもばかりなら「悲痛な声」は出ない。

 

勝つために楽しさがどこかに行ってしまっては本末転倒です。

「〇〇〇〇が好きじゃなくなっていった」とは20歳の青年の言葉でしたが、

「アメフト」の代わりにいろんな言葉が入るでしょ。

 

 

自分としての「楽しみ」があって、そうではないときの否定の力も必要です。

 

その意味で「楽しむ力」が足りないのでは?

ひろがりの目指す「楽しむ力」はそんな力であってほしいと思います。

 

 

 

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2018年

5月

17日

なぜ学ぶか--前川 前次官のお話し

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子どもに「どうして学校に行かなきゃならないの?」という質問をされ、答えに窮したことはないですか?

 

授業をなぜ受けるの? 勉強をなぜするの?-------

 

学校を卒業した今でも「自分は学校で何を学のだのか?」「それはどのように必要だったのか?」と自問自答して、しっくりとした答えが出ないことはないですか?

 

 

文部科学省の前次官 前川喜平さんが、ここのところをたいへん丁寧に、かかりやすくYouTubeで説明しています。

「前川喜平さん大いに語る」徳島

https://www.youtube.com/watch?v=-UvpaLG-8vI

 

是非ごらんください。

 

 

 

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2018年

4月

19日

「楽しむ力を育てよう」というお話し

ヒトは、長い進化の歴史の中で、自分にとって危険なもの、不都合なものを、

いち早く察知する能力を身につけてきました。

 

だから、人の良いところよりも、悪いところの方を早く、

たくさん見つける能力を持っています。

---つまりダメ出しということですね。

 

でも、私は、子どもたちが自分と他人の良いところをたくさん見つけることができて、

それを集めて、自分にとってもみんなにとっても生きやすい場を作れるようになったら

いいなと考えています。

「楽しむ力」とはそんな力だと思います。

 

「楽しむ力」を持った子どもたちをたくさん作るためには、

その力をたくさん持った大人たちが必要です。

 

そして、幸運なことに「楽しむ力」をたくさん持った大人たちが、

ひろがりに集まってくださっています。

 

ヒトの、長い進化の歴史の中で、ひろがりは、人の悪いところよりも、

良いところをいち早く、たくさん見つけるヒトへの進化を歩き出しています。

 

ひろがりって すごいね

 

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2018年

4月

19日

「理想の貧困"に苦しむ当事者たち」というお話し

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育成会でも「隠れた貧困」が話題に出たときがありました。

消費税が上がったり、社会保険料があがったりして、子どもの生活にも影響しています。

 

でも「隠れた貧困」って、どんな隠れ方をしているのか、あまりわかっていなかったですよね。

昨年11月1日のヤフーニュースでは、ここに切り込んでいました。

 

----(抜粋)----

子どもの貧困を支援する団体に取材をすると、「自分が貧困当事者だとは思っていなかったという子は、かなり多い」と聞きます。

「自分は支援されるべき対象ではない」と、当事者たちも思い込んでいるということでしょうか。

 

そんななか、当事者たちのリアルな声は、子どもの貧困問題を知ってもらい、解決に導くために欠かせないものです。

しかし、昨年(一昨年のこと)の一連の「貧困たたき」以降、高校生や大学生ら、貧困の当事者がメディアに出ることを控えた団体もあります。

 

この記事もまた、5人の安全を考え、顔と名前を伏せました。

 

"理想の貧困"状態にある人しか、貧困を語れない。語ったら批判される、という空気の中で、「困っている」「助けて」という言葉をのみ込む当事者たちがいるとしたら、"理想(の貧困)"は、とても罪深い存在ではないでしょうか。

そして、「極端な貧困」か「極端ではない貧困」か、偏った光の当て方をしたり、さらには対立したりすることは、どちらの子どもも傷つけてしまう気がしてなりません。

----(抜粋おわり)----

 

 

わたしたちが勝手に想像している"貧困"のイメージ---それ以外を「貧困」とは呼ばせない"貧困のプロトタイプ"を"理想の貧困"と呼んで警鐘を鳴らしています。

 

 

 

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最後まで見ていただいてありがとうございます。